メッセージ

はじめまして。

HPをご覧くださりありがとうございます!

フリースクールつくば空を立ち上げた山元みちよです。

 

どういう思いで設立に至ったのかをお話できればと思い、メッセージとさせていただきました。
我が家は、長男が小学1年生の後半頃から学校が怖くなり通えなくなりました。本人の希望で市内で転校するも母と一緒でなければ通えなくなってしまいました。また習っていた習い事も全て通えなくなってしまいました。その為、それまで自宅でやっていた某英語教材の英語教室は閉じることになりました。転校先の学校に付き添い通いながら、改めて「学校とは?」「教育とは?」「親とは?」「子どもとは?」と考えるようになりました。

 

ネットなどで色々と情報を集めていくうちに、また息子を見ていて、学校に行く行かないよりも、彼と遊べるお友達や目一杯遊べる場所を探すようになりました。ただこれまで学校に行く事ありきの価値観で生きてきた私は、一抹の不安として勉強はどうしようかという気持ちもありました。

 

本を読んだり、息子たちに合う学校はないかと様々な学校(サドベリースクール、大日向小学校(イエナプランの学校)、川崎市子ども夢パーク、フリースクール、東京賢治シュタイナー学校、インターナショナルスクール、LCA国際小学校、山村親子留学、海外の学校など)に足を運び見学や体験に行きました。また、フリースクール全国ネットワークのフリースクールスタッフ養成講座を受講すること等を通して、フリースクールに通っているお子さんや保護者の方のお話も沢山伺うにつれ、不安は解消されていくようになりました。基礎学力(小1~中3)は、心と体が健康で学ぶ気力のある高校生のお子さんであれば3ヶ月~1年で取り戻せるという話に段々と確信を持てるようになりました。本人がやりたい事を見つけるまでに心に傷を負わないように、心が健康であるように心がける事が勉強をさせるより大事な事だと思うようになりました。

 

結論として、既存の学校に通わなくても子ども達は育つと、むしろ他の選択肢を選ぶこと(ホームスクールも含め)が子どもにとっていい時もあるのではないかと思うようになりました。次男は小学4年生になりますが、既存の学校に通った事はありませんが、すくすくと育っています。

 

元々、子どもには学ぶ力は備わっていて、好きな事を通して様々な事を学べるのではないかという結論に至りました。させられる勉強ではなく、本人が学びたいと思ってからの勉強が本人の力にもなると思うようになりました。勉強は、好きな事や出来た目標に向けて、またそれぞれのタイミングで必要になった時にするようになるんだと思えるようになりました。なので、どの子も自分が何に関心をもっていて、何が好きなのか何が得意なのかをを素直に感じられる環境、また気長に待てる環境を作ることが大事だと思っています。

 

勉強する事を否定しているわけではなく、嫌々させられる勉強ではなく、本人の意思に沿ったものであることが重要ではないかと思っています。

そして、子ども達が自分で選んで決めていくという事もとても大事だと思っています。

 

大学入試も今は、総合選抜型入試(旧AO入試)が増え、2020年代後半には6割近くになるのではないかと言われています。学力と大学で何をやりたいのか、その後の就職で何をしたいのかが問われてきます。(ある意味当たり前といえばそうなのですが、今までは偏差値がこのぐらいだから○○大学などを選ぶ事が多かったと思いますが、大学に入る前に自分自身が何をしたいのかが問われてくる時代になってきています)

早稲田大学「AO・推薦入学者」を“全体の6割”へ…今、教育界に起きている「変化」~(yahoo news)
記事の抜粋『今後は、入試でも偏差値的な学力より、「物事に主体的に取り組んでいく意欲」や「学んだことを人生や社会に生かそうとする姿勢」が重要視されていくでしょう。日頃から自分の好きなことや興味のあることに意欲的に取り組んできた結果が評価されるので、学校から与えられる勉強は苦手でも、自分のやりたいことに一生懸命取り組んできた子どもにとっては、またとないチャンスになります。』

 

学校に通わない事に不安を感じるかもしれませんが、中学校までは一日も出席しなくても、卒業資格は頂けます。そして、早い段階でお子さん自身や保護者がお子さんは何をしたいのか、何が得意で何に関心を持っているのかを考える時間が得られます。そういった事に注視しながら生活をすることが出来るのはとても貴重なことではないでしょうか。保護者の方や周りの方の関わり方によって、本人の気づきがあれば不登校でも全然大丈夫だと思っています。(本人を否定するような関わりが続けば、難しいかもしれません。今の状況を難しいかもしれませんがなるべく肯定的に見る事が重要になってくると思います。)

 

また、何人か集まってくると、その中で意見の違いや我慢する事もやはり出てくると思います。そういった中で、大人が直ぐに判断し処理をするのではなく、子ども達が考えてどうやって上手くこの「空」で折り合いを付けていくのかもとても必要な事だと思っています。また、話し合いにより自分と他者との違いを身をもって体験できると思っています。

 

学校に行きたがらないお子さんを見て、もし不安な保護者の方がこのページにもしたどり着いたら直ぐには難しいかもしれませんが、学校に行かなくても子ども達にあった方法を探すことは出来ると思ってもらえたら嬉しいです。

 

結論を言えば、既存の学校に行かなくても子ども達が幸せでいられる、社会的自立を目指す方法はあると思います。むしろ行かない選択を取ることが子どもにとって良い時もあると思います。

なので、既存の学校に通えないことで不安になったり、自分を責めたりしないで欲しいです。

 

海外(フィンランドやオランダ)に不登校という概念は存在しない?こちらの記事もお勧めです。

 

今は、自分だけが学校に行っていないと思っているお子さんがいらっしゃったら、つくばにも学校に通っていない子達は多くいますし(つくば市の令和3年度の発表でも不登校児は592名(小学生は243人、中学生は349人))全国的に多くの子が通えていないことを伝えてあげて欲しいです。そして、子ども達にあった選択肢が少ないことが問題なんだと伝えて頂けたらと思います。

 

幼稚園や保育園は多様なのに、小学校からは、ほぼ一択のような環境に疑問を感じませんか。

 

1日も早く、子ども達が学校に行きたがらなくても、既存の学校に行くのが当たり前という世の中で無くなり、既存の学校以外にも元々選択肢があり、そちらを選ぶのも自然な世の中になって欲しいと思います。そうすれば、行けない自分を子ども達は責めることもないし、親も心配や苦労をせず、ひきこもり続ける人も減ると思います。日本は本当に選択肢が少ないと感じています。

 

少しでも参考になればと、教育機会確保法、ホームスクール、親の会などの情報を載せております。「空」でなくてもこのHPにたどり着いた皆さまにとって何かしら繋がりを見つけて頂けたら嬉しいです。